超ロングセラーの「道をひらく」、モデルの押切もえさんも愛読書
松下幸之助氏の著書を読んで感銘を受ける「幸之助女子」はたしか増えているようだ。2013年には、「日経WOMAN」の読者アンケートで「本を読んで、その言葉や生き方に感銘を受けた人は?」との問いに、アップルの創業者の一人、スティーブ・ジョブス氏や、経営学者で「マネジメント」の著者、ピーター・ドラッガー氏を抑えて1位となったのが、松下幸之助氏だった。
モデルの押切もえさんも「幸之助女子」の一人。押切さんは、これまでもインタビューなどでたびたび、松下幸之助氏の「道をひらく」を、感銘した本にあげていた。「シンプルな言葉なのに、心に染み入る。元気にしてくれる。そんな一冊です」という。
「道をひらく」は、2013年12月に累計発行部数が500万部を突破。いまなお読み継がれる超ロングセラーだ。松下氏が自分の体験と人生に対する深い洞察をもとに綴った短編随想集で、あらゆる年代や職種の人に役立つ。「座右の書」という人も少なくない。
PHP研究所によると、紀伊国屋書店調べで「道をひらく」は、2012年11月には男性と女性の読者比率が2対1だったが、13年12月に500万部に到達したときには、その比率が1対2に逆転した。
また出版科学研究所によると、戦後のベストセラー(単行本と新書のみ)では、黒柳徹子さんの「窓ぎわのトットちゃん」(580万部)、J・K・ローリングさんの「ハリー・ポッターと賢者の石」(509万部)に次ぐ歴代3位。いまや「道をひらく」は、女性読者に支えられて伸びているというわけだ。