浅田真央が明かすキムヨナの「意外」な一面 「日本語で『お疲れ様』と言ってくれた」

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ふたり並んでトーク番組に出演したことも

   2007年には、浅田選手とキム選手がふたり並んで出演した貴重な番組があった。テレビ東京のトーク番組だ。このときが「初共演」で、その後もこういった形ではテレビに出ていないのではないか。当時はお互い16歳で、前年に開催されたトリノ冬季五輪には出場していなかったが、既に世界大会などで競い合い日韓両国のメディアから「ライバル」と書き立てられていた。

   それぞれ少々緊張気味で、ふたりの間で長い会話が交わされることはなかったが、「ふたりの共通点」をアナウンサーから聞かれたときにこんなやり取りがみられた。「身長や誕生月が同じ」との話題が出た後、キム選手が何かを言いかけた。そのとき浅田選手が「ん?」と顔を向けると、キム選手は小声で「ワンちゃん、犬」と日本語で返したようだった。それを聞いて「あ、ワンちゃん、そうだ」と浅田選手。するとふたりは顔を見合わせて微笑んだ。

   韓国在住の記者に聞くと、キム選手の「日本語力」は一部ファンの間では知る人もいるが、いわば「単語レベル」でもあり、報道で大きく取り上げられているわけではないそうだ。

   子どもの頃から比較され続け、ふたりとも「五輪で金メダル」を背負わされた境遇だけにお互いへの感情は長らく複雑だったかもしれない。だがソチ五輪でキム選手は完全引退を表明しており、「ライバル関係」という構図は終止符が打たれた格好だ。2007年当時、浅田選手はキム選手と「時々ふたりでしゃべります。英語なのであまり話が続かない」と明かしていた。ジュニアのころは屈託のない笑顔で一緒に写真に収まっていたふたりが、これからは英語や、時には日本語で楽しく語り合い、気がおけない友人になる日がくるだろうか。

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