ソチ五輪で活躍したフィギュアスケート期待の新星、ユリア・リプニツカヤさん(15)が日本のインターネット上で人気を集めている。
スケーティングの実力だけでなく、可愛らしい容姿、そして数々の物怖じしない言動がネットユーザーの心を掴み、「兄貴」「リプ子」などと称されるようになった。リプニツカヤさんを二次元化した作品も多数投稿され、盛り上がっている。
「良い練習ができました。メディアが邪魔でしたけど」発言で注目
ソチ五輪フィギュアスケート団体では、地元ロシアが金メダルを獲得した。リプニツカヤさんは女子シングルのショートとフリーに出場し、これに大きく貢献した。158cmと小柄ながら柔軟性を生かして、スピード感と躍動感に満ちた演技を披露、得意の「キャンドルスピン」で世界を魅了した。個人戦では思うような結果が残せず5位にとどまったものの、五輪を通してのインパクトは相当なもので「ソチの顔」とも報じられた。
しかし、日本のネット上で大注目を集めたのは、別の理由が影響している。きっかけは報道番組「news every.」(日本テレビ系)などで報じられたインタビューの一コマだ。ショートプログラムを夜に控えたリプニツカヤさんは「モスクワでの練習はどうでした?」と質問されると、鋭い目つきで「良い練習ができました。メディアが邪魔でしたけど」と冷ややかなコメントを返したのだ。
その後も、韓国MBC放送局のインタビューで「一度もフィギュアに興味を持ったことはない。時間ができたら映画を観賞する」「キム・ヨナ選手の演技を直接見たことがない。最近出場した大会もすべてB級」との発言があったとも報じられ、その勝ち気な性格から「リプニツカヤ兄貴かっこいい」「たまらん…!」と着々とファンが増えた。加えて、浅田真央選手(23)や羽生結弦選手(19)といった日本人選手を尊敬していることや、愛犬にキューバの革命家チェ・ゲバラと同じ名前をつけていることも話題となり、人気に火をつける要因となった。