AKB48の代表曲「ヘビーローテーション」の再生回数が2014年2月23日、ユーチューブ上で1億回を突破した。日本の歌手によるミュージックビデオとしては初めてだ。この「ヘビロテ」は、大島優子さん(25)が10年の「選抜総選挙」で初めてセンターポジションを勝ち取った曲。14年春に大島さんがグループを離れるのを前に、ファンが「卒業記念」として再生を呼びかけていた。
きゃりー「PONPONPON」、AKB「ポニーテールとシュシュ」が続く
ユーチューブを運営しているグーグルの日本法人では、ミュージックビデオの年ごとの国内の再生回数ランキングを公表している。これをもとに累計ランキングを推計したところ、日本の楽曲として最も多いのが「ヘビロテ」で、2位がきゃりーぱみゅぱみゅさん(21)の「PONPONPON」(約6097万回)。3、4位はAKB48が続き 「ポニーテールとシュシュ」(約5070万回)、「Everyday、カチューシャ」(約4130万回)。5位にはゴールデンボンバーの「女々しくて」(約3850万回)が入った。
「ヘビロテ」の動画は、10年9月8日の公開直後から急激に再生回数を伸ばしていた。10年11月末までに再生された回数を集計した10年の国内ミュージックビデオランキングでは、3か月しか集計対象期間には含まれていないにもかかわらず3位にランクイン。
11年にはカラオケ人気で4200万回以上再生される
11年と12年の2年間については、ミュージックビデオに限らず、国内から再生された動画の中で最も再生回数が多かった。特に11年には、4200万回以上再生されている。「ヘビロテ」は、オリコンの週間カラオケランキングでは10年11月から11年9月にかけて48週連続で首位の座を守っている。カラオケでの人気が再生回数を押し上げた形だ。
「運動」が始まった14年1月中旬時点での再生回数は約9780万回。40日弱で200万回以上再生された計算だ。
その他のAKB48の楽曲としては「フライングゲット (ダンシングバージョン)」が3305万回再生。13年10月30日に公開されたばかりの「恋するフォーチュンクッキー」の動画も、すでに約2795万回再生されており、14年のランキングで上位入りするのは確実だ。「恋チュン」は13年の総選挙でHKT48の指原莉乃さん(21)が初めてセンターを獲得した曲で、シンプルで親しみやすい振り付けがうけ、独自に「恋チュン」ダンスを撮影して公開する企業や自治体が相次いだ。AKBの楽曲としては「ヘビロテ」と同様に裾野が広がった。
もっとも、世界に目を向けると「桁が一つ違う」のも現実だ。例えば韓国のPSY(サイ)さん(36)の代表曲「江南(カンナム)スタイル」は19億回以上再生されている。