アイスダンスの米在住ペア「出るだけの力量ない」
とはいえ、発言の一部に配慮が欠けていたことに変わりはない。21日には下村博文文部科学相が「問題視するような報道がされたということであれば、気を付ける必要があると思う」と語り、舛添要一都知事も「若干困ったことだ。今後はおっしゃらない方がいいとやんわり進言したい」と苦言を呈したと報じられている。
一方、ネット上では更なる「失言」の指摘も出てきた。前出の「書き起こし」などによると、ソチ五輪視察の話の中で、飛行機の連絡が悪く東京から27時間ほどかかると苦労話をした後に、3月のパラリンピック視察に言及した。五輪だけ行って障害者のほうをおろそかにしていると言われるといけないので「ソチへまた行けと言うんです」と内実を語り、「『ああ、また20何時間以上も時間かけて行くのかな』と思うと、ほんとに暗いですね」と述べたという。
また、団体戦種目のアイスダンスについては「日本にできる人はいない」と指摘。出場したアメリカ在住のキャシー・リード、クリス・リード両選手については「まだオリンピックに出るだけの力量ではなかったんだということですが、日本にはいないもんですから、あの方を日本に帰化させて日本の選手団で出して、点数が全然とれなかった」と語っていたという。
こうした新たな火種から「文脈を踏まえた上でも、今回の森喜朗さんの発言はなかなか地雷だらけ」「全文読んでも、会長職としてさらに問題発言であるとしか思えないのだが」と批判にも拍車がかかっている。