戸惑う各図書館長「なぜか分からない」
練馬区では、「アンネの日記」などのほか、一部の図書館では、ナチスによるユダヤ人大量虐殺「ホロコースト」の関連図書も被害に遭った。これを受けて、各図書館は7日、器物損壊の被害届を警視庁に出した。犯人の意図について、光が丘図書館の館長は、「なぜか分からないので、コメントしようがありません」と話す。過去にこんなことはなかったという。
新宿区立中央図書館によると、区内の10館中3館で「アンネの日記」関連図書の被害が見つかった。ただ、ホロコースト関連に被害はなかった。すでに警視庁には被害届を出している。新宿区でも、過去にこんなことはなかったそうで、聞いたこともないとしている。
ネット上では、図書館関係者がツイッターで2014年2月18日、都内の図書館で大量に切り取られる事件が起きているとの伝聞情報を報告して、波紋が広がっていた。この関係者は、「ネット検索をすると、『ホロコーストはなかった&『アンネの日記』はフィクション』というような主張がみられる。関係があるのか」とツイートしているが、今のところそれに結びつく情報はないようだ。