「心にクッションを持たない大人たち」はクレーマーとスポンサー?
子どもたちから「恐怖の存在」と思われている魔王の優しさが垣間見えた、心温まるストーリーだったが、視聴者の一部は魔王の言葉に違う意図を感じたようだ。
ネット上では、放送中から「子供への説教の体でドラマにクレームつけた奴への反論ww」「視点を変えてみるとクレーム入れた心にクッションを持たない大人たちに言ってるよね」「魔王の演説は子供達を通り越して、クレームだした人たちに向けて言ってます。(あっ、急に降りたスポンサーもね)」など、「クレームに対する皮肉ではないか」という推測が飛び交った。
「明日、ママがいない」については、1話放送後から、児童養護施設の関係者らが「施設がこんな暗い所だと思われる」「子供が変なあだ名でいじめられたらどうするのか」など批判の声が上がっていた。
赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」で知られる慈恵病院が「虐待されて施設に入所する子がさらに傷つく可能性がある」「1話で子どもたちがペット扱いをされたことが施設の子や里子の名誉を傷つける」などとして日本テレビに放送中止などを求める抗議文書を送ったほか、全国児童養護施設協議会も「放送終了後に自傷行為に及んだ児童がいる」「施設の児童が『ポスト!』と呼びつけられた」という事例があったと報告した。日本テレビはこうした声を受け、2月4日に「内容を見直す」と表明していた。
今回の「魔王」の力のこもった語りかけが、「見直した結果のセリフ」なのかどうかは分かっていない。