朝食などにヨーグルトを食べる人は少なくない。ただ、その食べ方は人それぞれ。いまインターネットに、トップブランドの「明治ブルガリアヨーグルト」に付いている「砂糖」がなくなることで、さまざまな声が寄せられている。
明治は独自の「まろやか丹念発酵」製法によって、よりまろやかなおいしさにリニューアルした「ブルガリアヨーグルト LB81プレーン(450グラム)」を2014年2月24日に発売するのにあわせて、砂糖の添付を終了する。
食べ方の多様化で、重要性「非常に低い」
明治は砂糖の添付をやめる理由について、「近年、プレーンヨーグルトの食べ方は多様化しており、お客様はさまざまな食べ方で楽しまれています。当社で調査したところ、多くのお客様にとって、おいしさや価格、健康効果などと比較し、添付の砂糖の重要性は非常に低いことがわかりました」と説明している。
そこで同社では、「よりまろやかさや、なめらかさを追求した」商品にリニューアル。甘さがほしい場合には、「ふだん家庭で使っているお砂糖や、フルーツやジャム、蜂蜜を加えたりして味わっていただきたい」と話している。
そもそも、添付されている砂糖は「フロストシュガー」といって、グラニュー糖を粉砕したものに水を加えて裏ごしし、その後顆粒状にしてから乾燥させてつくるというから、ひと手間かかっている。ヨーグルトや冷たい飲み物に混ぜても溶けやすく、コーヒーや紅茶、料理などにも使える。
明治のQ&Aサイトでは、「ヨーグルトを食べる量だけ器に移し、その都度砂糖を入れ混ぜてお召し上がりください」と、おいしい食べ方をアドバイスしているが、半面、使い切れなくて結果的に捨ててしまうこともあるとみられる。
現在、明治にはさまざまな問い合わせが相次いでいるが、「件数や内容については控えさせてほしい」としている。砂糖の添付や販売を求める声があるのでは、と聞いたが、「砂糖だけ別売りにすることはありません」という。
「ヨーグルトのシリーズには飲むヨーグルトやフルーツヨーグルトもあるので、そちらもあわせて楽しんでほしい」と話している。
「納豆のからしより使い道あるのに…」
とはいえ、インターネットには砂糖がなくなることについて、
「ショックだ」
「プレーンヨーグルトには砂糖しか入れないので。フロストシュガー大好きなのに」
との嘆きの声や、逆に
「蜂蜜入れて食べるから砂糖は使ってないなあ」
「邪魔だったし、いらないんじゃない」
といった声もあり、反応はさまざま。
なかには、
「付いている砂糖はヨーグルトには入れず貯めておいて、生クリームをホィップするときに使います。すぐ溶けるので便利です。ヨーグルトはグラノラとバナナで食べています。納豆のからしより使い道があるので付けてほしい」
といったコメントもある。
一方、2014年4月の消費増税を前にしたコスト削減ではないのか、との声も。たとえば、プライベートブランドの納豆は価格を抑えるため、一部で醤油(タレ)やからしを付けないで販売するケースがある。それと同じではないのか、というのだ。
これに対して、明治は「(砂糖を付けないことは)以前から検討してきたことでもあり、消費増税とは関係ありません」と、否定している。