籾井会長「どこが悪い発言」報道 NHK内部の不満分子のリークなのか

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   NHKの籾井勝人会長が、慰安婦問題の発言について「どこが悪いのか」とNHK経営委員会内で述べたと朝日新聞が報じ、内部のリークではないかとの憶測が流れている。安倍晋三首相の考えに近いとされる人事に不満を抱いていることが背景にある、というのだ。

   朝日新聞の2014年2月19日付記事によると、「一定の節度を持って行動していく」と申し合わせた12日の経営委員会の最後で、ある女性委員が籾井勝人会長に質問したのがきっかけだった。

安倍晋三首相に近いとされる人事に不満?

NHK内部からのリーク?
NHK内部からのリーク?

   それは、発言騒ぎによる受信料の不払いリスクにどう対処するのかというものだ。籾井会長は、「営業が頑張る」と主張した後、こんな内容を述べたという。

「発言を取り消しているし、どこが悪いのか」「会見の記録全体を見てもらえればわかる」

   これに対し、別の委員からは、「そういう物言いはおかしい」と異論が出た。前回の委員会で籾井会長に立場を踏まえて発言するよう注意した浜田健一郎委員長は、ぶぜんとした表情で委員会を打ち切ったという。

   朝日の記事では、委員からは「会長は反省していない」「委員長が注意した意味がない」との声が出たほか、NHK上層部幹部からも「自分は悪くないという趣旨に受け止められても仕方ない」と批判があったとしている。

   NHK経営委員を巡っては、作家の百田尚樹氏の発言でNHKがキャロライン・ケネディ駐日米国大使から取材に難色を示されたと共同通信などが報じたことも話題になった。これは、後に籾井会長の発言も影響したと報じられている。今回の朝日記事とともに、このときも「複数の関係者」が明かしたとされた。

   情報の取材源について、真相は分からないが、ネット上では、NHKの経営委員や職員によるリークではないかとの指摘も相次いでいる。人事に不満がある関係者にとっては、リークが対抗手段になりうるからだ。

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