2013年の金の世界需要は、前年比15%減の3756トンとなり、4年ぶりの低水準となったことが金の調査機関ワールド・ゴールド・カウンシルの調べでわかった。2014年2月18日に発表した。金の上場投資信託(ETF)からの資金流出が881トンと過去最大だったことが響いた。
金ETFの残高は13年末時点で約1890トンと、10年初頭以来の低い水準だった。米国が量的金融緩和を縮小するとの観測から、投資マネーが金市場から退出した。
一方、中国の地金と宝飾品の需要は合計1066トンで、初めて年間1000トンを上回り、これまで世界首位だったインドを抜いて1位となった。日本の需要は21トンで前年の3倍強。将来の物価上昇を予想し、インフレに強いとされる金で資産を防衛する消費者がいたとみられる。