サンデー毎日のウェブサイトでも「人●し」
新聞に広告を掲載するためには、各社が定める「広告掲載基準」を満たす必要がある。毎日新聞社広告局がウェブサイトで公表している基準では、「全般規定」の項目の中で、「紙面の体裁をそこない品位を落とす広告表現、意図や目的が不明瞭な広告は掲載しません」と定めている。その一例として「公序良俗、社会道義、モラルに反する内容」「他者を誹謗しまたは中傷、冒涜する内容」が挙げられている。また、「人権」の項目には、「個人の信用・名誉を尊重しなければならないことは当然ですが、著名人の場合であっても度を超した表現については改稿を求める場合があります」とある。
「人殺し」という表現は、これらの基準に抵触すると判断された可能性もある。ただ、広告局が表現を改めるように求めた結果の「黒塗り」なのか、サンデー毎日編集部が自主規制する形で最初から「黒塗り」の原稿だったのかは明らかではない。この点について、毎日新聞社社長室の広報担当者は「ノーコメント」。
ただ、朝日新聞に掲載された広告や、サンデー毎日のウェブサイトに掲載されている中吊り広告でも「人●し」となっている。真相は不明だが、広告審査でサンデー毎日ウェブサイトの書き換えが指示されるとは考えにくく、黒塗りは編集部の自主規制の可能性もある。