新聞紙面に載った週刊誌の広告の一部が「黒塗り」されることは珍しくないが、そのほとんどが性的表現に関するものだ。
ところが、2014年2月18日の毎日新聞朝刊掲載の広告では「人●し」という意味不明な単語が載った。しかもその広告は、自社で発行している「サンデー毎日」のもので、「自社の広告が『黒塗り』になる」という異例の事態だ。
舛添氏の女性蔑視発言を特集
毎日新聞に載ったサンデー毎日の広告では、一番右の目立つ部分に東京都の舛添要一知事の写真を載せ、
「『任せていいのか』列島を覆う『二大』不安」
「声に出して読むと恥ずかしい『舛添語録』」
「『生理中の女は異常』『人●しは女がうまい』」
といった大見出しや小見出しを掲げた。
実際に販売されているサンデー毎日の誌面でも同様の見出しを確認できる。当然ながら誌面は黒塗りになっておらず、広告の黒塗りの部分が「人殺しは女がうまい」だったことがわかる。
記事では、舛添氏が過去に行った女性蔑視ともとれる数多くの発言を特集。その中に「これが舛添語録だ」というコーナーがあり、舛添氏が雑誌「BIGMAN」(世界文化社)1989年10月号で
「人殺しがうまいのも実は女の方なんですよ。たとえば、中国の動乱で、今の状況で3000人殺せば片付くといったら、鄧小平は弾圧を3000人でとどめるわけ。もし、女が指揮者だったら、カッとなってもっと多くの人民を殺していたかもしれない」
と発言したことが紹介されている。この発言から見出しを取ったようだ。