大雪で説明会休む就活生は採用されない 大学准教授のツイートが物議

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   2週連続で記録的な大雪に見舞われた東日本では、交通網も混乱し、各地で被害も相次いだ。就職活動生向けの会社説明会を予定していた企業では、止む無く中止や延期を決めたところもあったようだ。

   そうした中、大妻女子大学の准教授がツイッター上で展開した「中止連絡がなければ、大雪の中でも説明会に行くべき」「天候を理由に休む人は私なら採用しない」との主張が波紋を広げている。

「御社のために働きます」という姿勢をみせる意味も

会社説明会行くのも一苦労
会社説明会行くのも一苦労

   都心でも25cmもの積雪を記録した2014年2月15日、この准教授は「就活生のみなさん」と宛てて、下記のツイートを投稿した。

「基本的に社会人はどんなに雪が降って交通機関が混乱していてもビジネス上の約束があれば、それを守ります。今日、企業説明会などの約束があり、企業から中止の連絡がないならきちんと行きましょう。『天候が悪いと休むやつ』と思われたら採用は難しいでしょう。私なら採用しません」

   続くツイートでは、行くべき理由として3点を指摘した。一つ目は、企業に対して「御社のために働きます」という姿勢を見せるため。二つ目は、大雪の日にもかかわらず会場の準備をしてくれた社員に対する感謝の意味合い。そして三つ目は、欠席する就活生が少ないことだという。悪天候を押してでも参加することが社会人のルールであり、それが就活生にとっても評価につながるとの見方のようだ。

   もちろん内定を目指すならば、できる限りの努力をして参加するにこしたことはないだろうが、今回の大雪は交通機関の混乱以上に深刻な被害をもたらした。積雪の少ないエリアでも凍結路面での転倒が後を絶たず、負傷してしまった人も少なくない。

批判多くアカウント非公開に

   インターネット上では「前日会社に泊まるか近くに泊まるのが普通」「准教授は正しい 雪で休みとか甘え」と同意するコメントもあるものの、「まともな社会人は雪が降って交通機関が混乱したら、ビジネス上の約束についてリスケを打診します」、「行ければ行くんだろうし、行けなければ連絡を入れた上で行かない、というのが通常の対応かと」、「今日、企業説明会について中止の連絡がないなら、その会社はブラック企業です。リスク管理もできず相手への思いやりもないので、入社を避けた方が賢明でしょう。私なら入社しません」などと反論が相次いだ。

   准教授は少し経ってから「ちなみに一般的な社会人なら出かける前に相手に問い合わせるけどね。企業の人事部に電話して『今日の説明会は予定通り開催ですか』って聞けばいいのに。。。」と、中止連絡を待つばかりでなく、自分から聞いてみることも必要だとの見解も加えている。その上で、「聞かないで『こんなときに説明会にいくのか』とか言っているから『近頃の若者はコミュニケーションできない』って言われるのですよ」と書いた。開催有無を企業に問い合せず不満を漏らす就活生に心当たりがあるようだ。

   その後も発言を繰り返したが批判的な意見は増え続け、18日15時ごろには「誤解が多いようなので、いくつかのTwを削除させていただきます。お騒がせし、申し訳ありません」と投稿した上で、アカウントを非公開設定にした。だが、発言はTogetterや2ちゃんねるでまとめられていることもあり、准教授が口をつぐんだ後も反響は拡大し続けているようだ。

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