デヴィ夫人ことデヴィ・スカルノさん(74)が、滋賀・大津市の中2男子自殺問題をめぐり、自身のブログに掲載した写真について、写っていた兵庫・宝塚市の50代の女性が「加害少年の母親と誤解された」として1100万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、神戸地裁は2014年2月17日、デヴィ夫人に165万円の支払いを命じた。
判決によると、デヴィ夫人は12年7月、加害少年とされる複数の少年の写真とともに女性の写真を掲載し、加害少年の母親を非難する文章を書いた。後に写真は削除している。
工藤涼二裁判長は「記事は、原告が加害少年の母であると誤信させ、社会的評価を低下させるもの」と認定した上で、「明確に原告を母と指摘するものとまでは言えず、ブログ上で訂正するなど誤解を解く努力をしている」として、女性が求めていたブログへの謝罪文掲載は認めなかった。
デヴィ夫人は2月17日のブログで、「まだ判決文をみておりませんが、報道通りの判決が私に下されていることであれば、私は控訴する意向であることを、ここに 報告致します」と書いている。また、問題のブログを書いた当時「誤った記事を掲載した」(デヴィ夫人)というスポーツニッポンに対し、2月13日に東京地裁に訴訟を起こしたことも明かした。