五輪「メダル噛み」禁止令に歓迎の声 「銀」渡部選手「乗り気じゃなかったから、理由できて良かった」

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キスするしぐさの方がかわいく見える?

   実は、読売新聞は10年後の1998年3月19日付けの夕刊で、この写真についてと、メダルを噛む行為の「起源」を説明している。この写真の配信元はロイター通信で、オリンピック選手がメダルを噛んでいる写真がメディアに出たのはこれが初めてだと考えられる。写真説明には「勝利の味を、文字通りかみしめる」となっていたのだが、ロイター通信とAP通信になぜ噛むことになったのかを取材したが「よく分からない」という返事だった。そして噛む行為はソウル五輪以前にもあった可能性もあり「起源は確定できず」と締めている。

   日本人選手がメダルを噛む行為はよろしくない、という意見は識者からも出ていて、前開星高校野球部監督の野々村直道さんはサンケイスポーツ の12年8月1日付けのコラム「末代までの教育論」で、メダルに輝いた日本人はいかに国を背負った重圧と責任の中で勝ち進んだかを知るべきだ、とし、

「最高の栄誉である金メダルを獲ってもメダルを噛むなかれ!(メダルは名誉ある勲章)」

と述べている。また、「明治天皇の玄孫」竹田恒泰さんは、14年2月8日に自身のツイッターで、「メダルを取る可能性がある日本選手」に宛て、メダルを噛む行為をしないよう求め、

「品がない上に、メダルを屈辱することになる」

と書いた。

   ネットでもメダルを噛む行為は是か非かといった議論が起きていて、

「かじるのはみんなやってるから私もってやつだろ?間抜けすぎでかっこ悪いよ」
「メダルをかじるより、キスするしぐさの方がかわいく見えるんだが」
「バカ取材陣の要求もあるんだと思う。吉田(レスリング、吉田沙保里)は『やりたくない思い』『要求』との軋轢からぎこちなく遠慮がちにやっていた」

などといった意見が出ていて、噛む姿なんて見たくない、といった意見が多いようだ。

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