2014年2月16日(日本時間)に行われたソチオリンピック・スキージャンプ男子個人ラージヒルで葛西紀明選手が銀メダルを獲得した。冬季オリンピックでは日本人最年長となる41歳8か月でのメダル獲得だ。
アスリートはじめ各界の著名人からは、7回目の出場を果たした大ベテランの活躍を賞賛する声が相次いだ。
本人「本当のレジェンドは金とってから」
1992年のアルベールオリンピックから7回目となるオリンピック出場は冬季史上最多。2014年1月のワールドカップでは史上最年長の優勝を果たし、国内外で「レジェンド」と呼ばれている。
今回のメダル獲得はリレハンメルでの男子団体ラージヒル以来で、個人としては初めてだ。衰えを見せない活躍に、多くのアスリートがツイッターで賞賛の声を書き込んだ。
ボストン・レッドソックスの上原浩二さんは、「中年の星!!」と手放しで喜ぶ。自身も38歳と年齢も近く、「めっちゃ嬉しいやん。まだまだ若い選手には負けないぞ!」と自らを鼓舞した。
フェンシングの太田雄貴さんは「続ける事でしか達成出来ない事がある」という。「柔道の野村さんや北島先輩にしてもそう。最後は相手では無く自分との戦いなんだ。人を感動させる為にやっているのではなく、結果として人を感動させてる事ができている」と語った。
また、ハードルでオリンピック3回出場の為末大さんは「すごすぎる!おめでとうございます」と称え、「若い時とやり方を変えたのかどうかにとても興味があります」と20年以上トップクラスで活躍する姿に興味津々だ。
葛西選手は試合後のインタビューで、「金メダルを取って本当にレジェンドと呼ばれたかったんですけど、目標ができたので金メダルに向かって頑張ります」と話した。このコメントを受け、ツイッターでは「次の五輪まで現役続行!?葛西選手…超人だわ」、「同じ40代として本当に感動、尊敬します」、「終わったばかりなのにこのモチベーション、正にレジェンド!」と驚きの声が上がっている。現役を続行する葛西選手のレジェンドはまだまだ続きそうだ。