低迷マック、再生の秘策は? 「家族連れ」確保にあの手この手

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1月の既存店売上高は7か月ぶりにプラス

   採算の悪い店舗の閉店を進めていることも、売上高の減少につながった。2013年末の店舗数は3164店舗と2003年から16%減。これに対しセブン-イレブンなどコンビニ大手はかつてない積極出店を続ける。コンビニ各社はカウンターコーヒーを本格化、弁当やパン、店内調理の総菜などを充実させ、マックから客を奪おうと必死だ。

   マックに挽回策はあるのか。戦略の一つは家族連れ向けの店舗改革だ。来店客の35%は家族連れ。子ども向けの遊具を設置した店舗を増やしてリピーターを増やす方針を打ち出した。「持ち帰り」需要に対応し、宅配店舗も大幅に拡大する。ビーフ中心だった新メニューをチキンにも広げ、魅力ある商品開発にも力を入れる。こうした手立て講じることで、2014年12月期の連結業績は、売上高こそ前期比4%減の2500億円と伸び悩むものの、営業利益は同1.5%増の117億円、経常利益は4.5%増の107億円、最終利益は同16.8%増の60億円と増益を目指す。

   2014年1月の既存店売上高は、前年同期比3.4%増と7カ月ぶりにプラスに転じた。「古き良きアメリカ」をコンセプトにした「ダイナーダブルビーフ」など新商品が好調だったのが主因だ。この勢いが持続するのか、それとも再び失速するのか。マックの新戦略の行方に注目が集まる。

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