ソチ五輪の男子フィギュアスケートフリーが2014年2月15日未明(日本時間)に行われ、羽生結弦選手(19=ANA)が日本の冬季五輪史上10個目の金メダルを獲得した。
フィギュアでは06年トリノ五輪の荒川静香選手に次ぐ2人目で、男子では初の偉業だ。この快挙に、とりわけ出身地の仙台関係者からは、多くの喜びの声が寄せられた。
応援ビデオには100人以上が出演
羽生選手のフリーの演技では、冒頭の4回転サルコーで着地に失敗し、3回転フリップでも両手をつき、得点は178.10点と伸び悩んだ。だが、2月14日のショートプログラム(SP)で五輪史上最高の101.45点をたたき出していた上、フリーで羽生選手よりも後に滑ったカナダのパトリック・チャン選手にもミスが相次いだことから、逃げ切る形での金メダル獲得となった。
羽生選手の五輪での演技に先立って、仙台を拠点に活動するバンド「パンダライオン」が応援歌を作曲。2月6日にユーチューブで公開された動画には、地元民放アナウンサーやタレント、地元商店の人100人以上が自筆の応援メッセージを持って参加している。動画は現時点では3万6000回程度再生されており、コメント欄には
「こんな素晴らしい仲間たちの思いと震災の苦しみを全部ソチに持って行ったんだね」
といった祝福の声が続々と寄せられている。
この動画に出演していた仙台出身のお笑いコンビ、サンドウィッチマンもブログで祝福。富澤たけしさんは
「応援コメントでは『お土産買ってきて』と書いたけど、何より凄いお土産を手に入れたのだからいいや!」
とつづり、伊達みきおさんは
「荒川静香さんも金メダル、羽生くんも金メダル。2人共に仙台出身だ。宮城県はフィギアスケート王国だ☆同じ、宮城県出身の狩野英孝は、フィギアスケートやってても素晴らしいスベりしてたかもなぁ」
とお国自慢とあわせて、お笑い芸人の狩野英孝をからかった。コメント欄の
「狩野さんはリンク以外でもスベって…」
という声には、狩野さんを名乗る人が
「スベってねぇわ」
とすかさず反応する一幕もあった。