国内LCCの改善が目立つ
国土交通省の国内航空会社に関する統計でも同様の傾向が読み取れる。13年度上半期(4~月)の定時運航率(定刻から15分以内に出発した便の割合)は、JALが94.77%だったのに足してANAは93.45%だった。両社が前年同期比で1ポイント悪化しているのに対して、12年度に参入した国内LCCは改善が目立つ。ジェットスター・ジャパンは12年度上期74.04%だったが、13年度上期は90.69%と15ポイント以上改善。13年11月に「バニラ・エア」に改称したエアアジア・ジャパンも42.78%から73.02%に伸びた。ただ、ピーチ・アビエーションは89.82%から84.89%に低下し、ふるわなかった。
いずれにしても、既存航空会社が定時運航の面でもLCCに追い上げられていることは確実で、競争環境が激化しそうだ。