歩行者をひこうが構わずゲームは続く
18歳以上対象と最も高い年齢制限にもかかわらず、最も9歳男児が強要されていた「GTA」とは、どんな残虐なゲームなのか。記者も「GTA」シリーズをプレーしてみることにした。挑戦したのは、Androidアプリ「GTA III」だ。
米国の「リバティーシティ」という架空の都市で、護送中に脱走した犯罪者の1人という設定のプレーヤーが、自動車を盗んで移動しながら、到達地点で課されるミッションをこなしていく。ミッションは「俺の女を薬物漬けにした男をバットでぶちのめしてくれ」など犯罪絡みのもので、成功すると報酬がもらえる。
ゲームでは歩行者をひこうが、対向車にぶつかろうが、電柱をなぎ倒そうが、車がひっくり返る、大破・炎上する、警察に捕まるなどしなければそのまま運転を続けられる。ゲームに慣れない記者は、何人もの人をはねてしまった。ミッションをクリアするだけなら歩行者をひく必要はないが、ネット上では、GTA愛好者による「人をひきまくるのも醍醐味」という書き込みもある。
人の悲鳴やクラクションの音、車同士がぶつかり合う音もやかましく、ショックを受ける子供も少なくないだろうと感じられた。
もっとも逮捕された男は「強要はしていない」の一点張り。14年1月28日、処分保留で釈放されたという。