記事では、聴き手に問題あるか分からず
そこで、WEBRONZAに掲載された識者2人の記事について、聴き手の側の問題について触れていないか検証した。
クラシックジャーナル編集長の中川右介さんは、記事の中で、クラシックファンの間では佐村河内氏の作曲とされた作品は話題にならず、そうでない人たちがテレビなどで知って感動していたのではないかと指摘した。それは、作品がベートーヴェンやロマン派を思わせる時代錯誤なものであり、このような曲を書ける作曲家は何百人もいるからだという。中川さん自身も佐村河内氏に対しては冷淡で、障害者を批判してはいけないという空気を読んで発言はほとんどしなかったとした。
また、認知心理学者の下條信輔さんは、人々は楽曲そのものではなく、周辺のカバーストーリーに感動しており、その意味で本末転倒して見えたと記事に書いた。感動の美談がありがたがれた背景には、「日本ではウエットな同情と共感がモノを言う」からだと分析している。
総じて、2人の記事では、聴き手の側について、問題があるともないとも、はっきりとは言っていないようだ。