長野県建設業厚生年金基金、年金損失なんと200億円超 タイ逃亡の元事務局長、横領に収賄とやりたい放題!

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もともと「赤字基金」、未公開株やAIJ事件で損失…

   一方、370の事業者が加入する長野県建設業厚生年金基金の損失は、坂本被告の横領が約24億円と、資産運用を委託したソシエテジェネラル信託銀行(現SMBC信託銀行)がアール社などを通じて投資した未公開株ファンドへの約62億円、これに旧AIJ投資顧問による運用失敗が64億円。さらに他の資産運用の損失や、もともと年金給付額のほうが多く、年間10億円程度の赤字を計上していた「赤字基金」だったことから、坂本被告が運用を担当していた5年間に、年金資産は200億円超も目減りした。

   資産運用の損失は、基本的には自己責任だ。横領についても、坂本被告に24億円の返済を求めても、返済能力はないだろう。200億円超もの資金が戻ってはこないのだ。

   未公開株への投資をめぐっては、年金基金が2014年1月28日、運用委託先の旧ソシエテジェネラル信託銀行に約58億3000万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。

   年金基金によると、信託銀行は04年1月に約54億円の運用委託の契約を結び、アール社を介して約53億円を未公開株に投資したが、回収できなくなった。信託銀行はリスクの説明をせず、投資先の運用実態を監視する注意義務を怠ったとしている。

   少しでも穴埋め金額を減らさないと、370の事業者がそれを負うことになりかねない。

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