「フォーメーションダンス」が魅力?
音楽関係ではないテレビ番組への出演も相次いでいる。14年に入ってからは、「新春豪華どっきり祭り!」(フジテレビ系、1月2日放送)、「教訓のススメ2時間SP」(フジテレビ系、1月26日放送)にメンバー全員で登場した。
2月11日放送の朝の情報番組「スッキリ!」(日本テレビ系)にも全員で生出演し、ソチ五輪の日本選手団公式応援ソング「君の代わりは居やしない」を披露した。
番組では今のモー娘。の魅力について、「次々と隊列を変え10人で1つの形を見せるフォーメーションダンス」「ハイレベルなダンスを踊りながら生歌を披露する、踊りっぱなし・歌いっぱなしのライブ」と紹介されていた。
雑誌で特集を組まれることも増えてきた。1月29日発売の「an・an」では、「アイドルのすべてが詰まったグループ、モーニング娘。'14はこんなにすごい!」という見出しで取り上げられた。「近年はメンバーの大胆な若返りを果たし」たこともあり、「現存するグループアイドルのなかで最も老舗にして、常に最新形を更新し続ける」と書かれている。
モー娘。の平均年齢は16.5歳で、AKB48正規メンバーの18.6歳、ももいろクローバーZの18.4歳と比べて確かに若い。20代がリーダーの道重さゆみさん(24)のみで、10代前半~半ばのメンバーが多くを占める「フレッシュ感」も売りの1つだ。
2月4日発売の「日経エンタテインメント!」は、「再ブレイクから新時代創造へ踏み出す10人 知っておくべき今の娘。たちの事実と素顔」として、道重さんのインタビューと、サブリーダーの譜久村聖(ふくむら・みずき)さん(17)、飯窪春菜さん(19)、センターの鞘師里保さん(15)の対談を掲載している。「グループをもっと売り出していきたい」という思いや、「先輩が卒業してもレベルを下げてはいけない」という必死さがうかがえる内容で、「まるで歴史と伝統、格式ある女子校の部活動のようだ。今のモーニング娘。が注目されているのは、伝統を守りながらも、自らの時代を切り開こうとしている姿勢にあるのかもしれない」と分析されている。
13年は「紅白歌合戦出場」を目標に活動してきたが叶わず、メンバーは「悔しかった」と口を揃えた。改めて紅白出場を目標に掲げた2014年、注目度、人気ともに上り調子で、2年越しの夢実現がいよいよ現実味を帯びている。