デヴィ夫人の公選法違反大事か ブログOKでメルマガはダメ、に違和感

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TwitterやLINEならOKだった

   一方で、デヴィ夫人は8日のブログにも「ネットの皆さん 必ず 投票所に行って下さい!」と一部表記を変えた程度で、メルマガと同じ文面を掲載した。だが、内容は同じであっても、このブログは法律上「セーフ」だ。ブログは電子メールと異なり「ウェブサイト等」の扱いになるため、該当ページにメールアドレス等の連絡先を表示すれば一般有権者でも選挙運動に利用することができるためだ。

   そもそも電子メールは「密室性が高く、誹謗中傷やなりすましに悪用されやすい」「複雑な送信先規制等を課しているため、一般の有権者が処罰され、さらに公民権停止になる危険性が高い」「悪質な電子メール(ウィルス等)により、有権者に過度の負担がかかるおそれがある」といった理由から利用者が制限されている。

   だが「ウェブサイト等」にはブログやホームページなどのほかに、TwitterやLINE、FacebookといったSNSも含まれている。これらのメッセージ機能を使ったとすれば、利用者の感覚としては電子メールとの境界線はほとんどない。また、「なりすまし」や「悪質な電子メール」といった問題が「ウェブサイト等」では起こらないか、というとそんなことはない。Twitterのなりすましなど日常茶飯事だ。にもかかわらず法律上「電子メール」が分類されていることについては、以前から疑問の声があがっている。

   デヴィ夫人のメルマガへの「警告」も現行法上は仕方のないことではあるものの、読者側からしてみればどちらも同じ内容であり、得られる情報に変わりはない。インターネット上ではデヴィ夫人や周囲に対して「初歩の初歩だぞ。誰も注意してくれなかったのかね」と認識の甘さへの指摘があがる一方で、「Twitter、LINEなどは良くてメルマガはダメ??? 笑い話」「法改正論議のころからストンとこなかった規制部分」といった声も少なくない。

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