みずほ銀行頭取交代にみる「大甘けじめ」 「引責辞任」でもなくFG社長に居座り

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「委員会設置会社」のメンバーに注目

   みずほ銀行について、外資系金融機関での勤務経験のある、国際経済アナリストの小田切尚登氏は「要は、ぬるま湯なんです」と、手厳しい。

   「一般的に、日本の銀行には独特のエリート意識というか、社会の公器としての役割を重んじる空気があります。海外でも合併でのたすき掛け人事がないわけではありませんが、株主らの収益へのプレッシャーが強いため、社内の派閥争いをやる暇がないし、そんな土壌がありません。つまり、銀行といえども一企業でしかないんです。トップは収益を上げられなければ、すぐにクビです」という。

   そんな小田切氏が、いま注目しているのが6月末の委員会設置会社への移行だ。本来、監督機能と業務執行機能を分離することで、経営の透明性を図るのが委員会設置会社だが、その狙いどおりにいく保証はない。

   「(委員会メンバーを)経営トップが親しい社外取締役で固めてしまえば、結局、経営責任を問わるようなことはありませんから」

   1月23日の記者会見で、佐藤頭取は「委員会設置会社への移行後、持ち株会社の社長も辞めるのか」との質問に、「6月で辞めることはまったく考えていない」と否定。そのまま居座るつもりなのかもしれない。

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