海外は「ヘイトスピーチ」に厳しい
竹島問題などで日韓関係が悪化していることが背景にあるとはいえ、「ヘイトスピーチデモ」が、日に日にエスカレートしていったことは確かだ。過激なデモや集会のようすはネット動画を通じて発信され、差別感情を煽り立てることで支持者を増やす一方、「しばき隊」なども登場し、逆に反発を強める動きも広がった。
当時、欧米などの海外メディアが本国で大きく取り上げることはなかったようだが、もともと諸外国にはこうしたヘイトスピーチや差別に対する法規制があるし、人種や民族、宗教をおとしめたり、それらへの差別を煽ったりする行為に対する目は厳しい。
日本人は「礼儀正しい民族」として知られていただけに、韓国人や朝鮮人を敵視し罵倒する姿に、東京の英国大使館も驚いて本国に「注意喚起」していたのかもしれない。