「日本は人間教育ができていないのでは」
ソニーオープンでは、ほかのギャラリーらからは報告がなく、ファン排除などの真相は分からない。しかし、内田さんのツイートは、芸能情報サイトも取り上げるなどネット上で話題になっている。
石川選手については、プレー中にクラブを放り投げるなどし、日本ゴルフツアー機構会長が米ツアー参戦から目に付くようになったと苦言を呈したことがある。また、2011年には、女性誌記者が交際相手へ取材しようとしたところ、石川選手の父親から「限度を超えた取材活動」だとして激しく抗議されたことも騒ぎになった。
ゴルフジャーナリストの菅野徳雄さんは、こうしたトラブルについて、ゴルフ界の教育などに原因があるのではないかとみる。
「日本のゴルフ界は、球を打つことばかりをやっています。しかし、ゴルフは、激しい動きはなくそのドラマ性で感動を与えるので、全人格が問われる競技です。アメリカなどのゴルフ先進国とは違って、日本は人間教育ができていないのではないかと思います。石川選手は、デビュー当初は謙虚を装っていましたが、特別扱いされるようになってその問題点が出て来たと感じています」
特別扱いされるので、ギャラリーも気を使わないといけない。すると、もう見に行くのもイヤになってしまう。女子ツアーが人気を持続しているのに比べ、男子ツアーがかつての半分ほどに減ってしまったのは、ファンから尊敬される人が少ないからではないかと、菅野さんは言う。
「ゴルフ界のマナーがよくなって、ギャラリーが増えれば、それだけ注目されるので、レベルアップにもつながります。有名な選手こそまず襟を正して、それこそ『おもてなし』を皆でやらないといけないでしょうね」