「爆笑問題」の田中裕二さん(49)がラジオ番組で激怒した。テレビの生放送に司会として登場する直前にファンからサインをしつこくねだられた、というのだ。筆記用具も持っていなかったため「ごめんなさい。あとでするから」と断ると、ファンは残念そうなそぶりをした後、「ネットに書くからね」と言ったのだそうだ。
ネットに流れた噂話のせいで仕事が無くなったり、スポンサーが離れてしまったりする芸能人もいる。田中さんは「ネットに書く!」といって何かを要求するのは脅迫であり、絶対に許してはいけないことだと思う、などと強調した。
生放送直前にサインをねだられ断ったのが発端だった
田中さんが出演したのはTBSラジオ「JUNK 爆笑問題カーボーイ」の2014年2月5日放送分。怒りが込み上げしてしまう出来事は14年1月3日の生放送、NHK「初笑い東西寄席」でのこと。総合司会だった「爆笑問題」の2人が出番待ちをしているときに一人のオバサンがサインを求めてきた。田中さんは、
「もうすぐ生放送の本番だから、ごめんなさい、今はちょっと出来ません」
と断ったが、「サインちょうだい」と退かなかった。しつこさに根負けした田中さんが「マジック(ペン)とか持ってる?」と聞くと、持っていない、ということだった。
「それじゃあもう、本当に(サインが)できないから、ゴメンゴメン、後でするから」
と言ったところ、
「エッーーーー!わかった。じゃあ、もう、ネットに書くからね」
と言われたのだという。田中さんは「そういうこと、しないでよ~」とおどけて見せたが、頭の中は激しい怒りが渦巻いていた。ファンの言葉は捨てゼリフだったのか、それともギャグのつもりで言ったのかはわからないが、「ネットに書く」という言葉がどれだけ悪いのか、暴力的なのかを理解しているのか、と批判した。ネットに書かれた噂話で仕事を無くしたり、スポンサーが離れたりすることもありうるわけで、
「そんなのもう、今、脅迫だよ。オレはちょっと、絶対許しちゃいけないと思う」
とキレまくった。