佐村河内氏問題、メディアにも広がる波紋 朝日新聞は記事削除、テレビ局は「気づけなかった」と陳謝

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朝日は「ひと」欄と論評記事を削除

   際立つのが朝日新聞の対応で、2月6日の朝刊に「おわび」を掲載し、

「朝日新聞としても取材の過程で気づくことができませんでした。佐村河内さんに関して事実と異なる内容を報じてきたことを読者の皆様におわびします」

と陳謝した。過去の記事についても

「さらに事実関係の確認を続けていますが、2008年2月11日付朝刊に掲載した『ひと』欄の『聴力を失ってから15の作品を生み出した作曲家』や、昨年7月29日付夕刊に掲載した『被災地へ祈りのソナタ 全聾(ろう)の作曲家・佐村河内守が新作』など佐村河内さんについて論評した記事を削除します」

と、記事を取り消す措置をとった。08年の「ひと」では、佐村河内さんのことを

「『作曲家は命を削ってでも人のために音楽を作っていくものだと、音を失って気づかされた』。苦行僧のように音を探し続けている」

と称賛していた。今回の件で、過去の記事が「誤報」になると判断したとみられる。

   J-CASTニュースでも、13年4月に佐村河内さんがNHKスペシャルで特集されたことや作品が異例の売り上げを記録したことを記事として紹介している。また、12年11月にはテレビウォッチのコーナー「NHKここに注目!」で、佐村河内さんを特集したNHKスペシャルについて記事にしていた。

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