「魔王」の優しさが垣間見えるハートウォーミングドラマ
実はこの「幽霊」、施設長の魔王(三上博史さん)が仕組んだものだった。ボンビの母と伯母は双子という事情を水沢から聞いた魔王が伯母を呼び出し、施設の別室で「母親の霊」という芝居を打ってもらい、カーテンにプロジェクターで映像を映し出していたのだ。伯母がボンビを引き取れなかったのも、顔が母親とそっくりのため、混乱させ、ますます情緒不安定にさせてしまうのでは、という配慮があってのことだった。
「幽霊」とボンビは「パパとママの幸せは、あなたが元気で生きていてくれること。それだけよ」「うん。もう、心配させないからね」などと会話を交わし、ボンビはようやく両親の死を受け入れた。
ファンタジーではなく、子どもたちにとって恐怖の存在でしかなかった魔王の優しさが垣間見える、ハートウォーミングなストーリーだったのだが、種明かしの後も視聴者は「路線変わったな」「無理ありすぎ」「完全におかしな方向に向かい始めたな」など文句タラタラだった。
なお、第4話の平均視聴率は13.1%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)で、前回より1.9%ダウン、4話中最低となってしまった。