内閣府職員漂着死に潜む奇怪な「闇」 スパイ説、個人的トラブル説まで飛び出る

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私的なトラブルがあって日本に帰りたかった??

   それは、内閣府の職員が北朝鮮に渡ろうとして失敗した可能性があるということだ。たとえゴムボートで海に出ても、国境を超えるとすぐに北の船が近寄ってくるからだという。岸博幸さんは、自らの留学中も、第3国の政府関係者から接触を受けたこともあると明かした。

   ただ、失敗して北九州市まで漂流したというのは、海流の問題が残っている。

   一方、「ワイド! スクランブル」では、独立総合研究所社長の青山繁晴さんが、スパイ説には疑問があるとして、個人的なトラブル説が出ていると解説した。

   青山さんによると、日本の海上保安庁と警察から、国内の各情報機関に北朝鮮や韓国の工作活動と関連があるかどうか異例の問い合わせがあったという。また、借金苦を抱えた人などに覚せい剤の密売を依頼することがあり、こうしたことに巻き込まれた可能性についても調べたが、いずれも可能性としては弱いということになったという。

   そのうえで、青山さんは、職員が私的なトラブルを抱えており、公用パスポートでは合理的な理由がないと日本に戻れないため、やむにやまれず韓国から戻ろうとしたのではないかと捜査当局がみているとした。常識では考えられない行動だが、キャリア官僚は普通ではない感覚を持っているとの見方もあるとしている。

   もっとも、日本の政府関係者が都合のいい情報をマスコミなどに流しているという指摘も出ており、こうした情報がどこまで本当かは全く分かっていない。

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