自分の子と信じられなければ情緒的なつながり築けない
さらに、自分の子だと信じられなければそもそも情緒的なつながりなどは築けない、という主張が結構多い。
とはいうものの、血縁よりも一緒に過ごした時間と築きあげた歴史が重要だと、池内さんに賛同する意見がネット上に出ているのも確かだ。「AERA」にもそんな専門家の意見が掲載されていて、編集者でコラムニストの深澤真紀さんは、ステップファミリーや代理母などが一般化しているため、血縁の有無だけで親子関係が左右されることに疑問を感じる、などと主張。
コラムニストの北原みのりさんは、DNA鑑定で問われるのは女性の貞操だけであり、例えば父親が仕事のため家族と過ごす時間が短ければ子供に尊敬されないし、家族行事では仲間外れにされる。血縁関係にあったとしても、
「父になれないのは自業自得です」
などと親子関係の親密さが重要だと語っている。