「大衆性がものさしになっているのもテレビの良さ」
太田さんは、一連の騒動は「視聴者に逆説が通じなかった」ことが原因とみているが、それは視聴者の読解力の問題ではないとする。「あの枠(水曜22~23時)で脚本を書けるっていうのはよっぽどの立場だし、やっぱりそれなりの腕じゃなきゃ。(視聴者に)文句を言わせないぐらいのわかりやすさ、逆説でももっとわかりやすくしないとだめ」と、「書き手の技術不足のせい」と見る。
今回のようなテレビ番組へのクレームに対し、「倫理観を求めすぎるとテレビがつまらなくなる」という声は根強いが、「テレビっていうのはそこまで(ひどいことを)できなくていい分野だと思う。大衆性がものさしになっているのもテレビの良さ」とし、「今回の件は総じていいことだなと俺は思う」と、騒動への理解を示して話を締めくくった。
これまで「明日ママ」問題にはナインティナインの岡村隆史さんがラジオ番組で、ダウンタウンの松本人志さんがテレビ番組で言及しているが、「今回の抗議でドラマの制作現場が委縮する。取り入れたかったものを自主規制することもあり得る」(岡村さん)、「乗っかって面白半分でクレームしてくるものまで対応しちゃうと、テレビはどんどん面白くなくなる」(松本さん)と、クレーマーに対しての批判だった。
太田さんの内容批判や騒動への理解は新鮮に受け止められたようで、ネット上では「この件、話題になってる事を話題にする人ばかりでドラマそのものの批評が少なかったので興味深い」「番組批評による視点はありそうでなかったし、成程と思わされた」などと書き込まれている。