両耳が聞こえない作曲家で「現代のベートーベン」とも称される佐村河内守(さむらごうちまもる)さん(50)の「交響曲第1番 HIROSHIMA」などの主要な楽曲は、別の音楽家が作曲していたことが分かった。佐村河内さんの代理人の弁護士が2014年2月5日、明らかにした。
公式サイトなどによると、佐村河内さんは広島出身の被爆2世で、独学で作曲を学び、ゲーム「バイオハザード」等の音楽を手がけ注目を集めた。35歳で聴力を失うも、絶対音感を頼りに作曲を続けてきたとされていた。
だが、代理人の発表によると、佐村河内さんは10数年前から別の音楽家にイメージなどを伝え、楽曲にしてもらっていた。佐村河内さんの作品とされていた「ヴァイオリンのためのソナチネ」はソチ冬季五輪でフィギュアスケートの高橋大輔選手がショートプログラムで使用する予定だが、同曲も別人が制作したものだという。各報道によると、佐村河内さんは深く反省しているとのことだ。