日本の公道は走れない
次世代の乗り物「パーソナルモビリティ」としての電動一輪車は、米FOCUS Designs社も開発に取り組んでおり、「SBU V3」は1回の充電で約12キロメートル走行できるという。こちらは「RYNO」よりもシンプルで、通常の一輪車にモーターを付けたようなスタイル。1793ドル(約17万円)で発売されている。
一方、「人間の移動形態を変える革命的な製品」と絶賛された「SEGWAY(セグウェイ)」は、登場からもう10年以上が過ぎるが、日本ではまだ公道を走れないでいる。
その理由は、日本でセグウェイは「自動二輪車としての扱いを受けている」からだ。すでに欧米の一部ではEPAMD(Electrical Personal Assistive Mobility Device)と呼ばれる法律によってセグウェイを電動車椅子などと同じ分類とし、歩道での走行を認めている。
日本では「構造上、自動二輪車に求められる保安基準を満たしていない」(国土交通省)とみなされ、走行できるのは公道以外に限定されている。しかも、乗って運転するには普通自動車か普通自動二輪の免許が必要だ。
この点が改正されない限り、「RYNO」や「SBU V3」が日本に上陸したとしても、公道での走行は認められない。