自動ブレーキ、「ドライバーが誤解している」
その一方で、2013年11月に埼玉県深谷市で開かれた「自動ブレーキ」を体験する試乗会で、障害物を検知して自動ブレーキをかけるはずだった乗用車がフェンスに衝突し、2人が重軽傷を負う事故があった。
どんなシステムも操作ミスをすれば間違いが起こる。ただ、実際に事故が起こったとき、操作ミスだからといって自動車メーカーはそれを「知りません」とは言えない。それもあって、声高に安全性能を強調しにくいことはある。
現実に、「最近は『自動ブレーキ』という言葉がひとり歩きして、ドライバーが誤解しているようなところがあるようです」と、TIWのアナリスト、高田悟氏は話す。
高田氏は「開発が進み、いずれは標準搭載されることもあるのでしょうが、まだ時間がかかるでしょう」とみている。