PM2.5より厄介な超小型汚染物質 気管支までも通り抜け呼吸器疾患招く恐れ

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専用マスク装着、サンルーム設置の家庭も

   さらに竹村准教授は、大気浮遊粒子状物質がどう移動するかを地図上で示した予測動画もウェブに掲載している。汚染粒子が「多い」を意味する赤く塗られた部分は、1月30日3時には中国大陸を東から西へ広く帯状に覆っており、時間とともに東に移動していく。同日18時には赤い部分が九州にかかり始め、31日0時になると近畿地方にまで「帯」の先端が届く。徐々に南下していったんは西日本から遠ざかるが、2月1日正午には別の帯の先が九州に到達する。

   国内でも、最近はさまざまな「対策グッズ」が販売されるようになってきた。日常生活では、専用マスクが有効だ。1月29日放送の「ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)では、マスクのパッケージなどに書かれている「PFE」に注目した。これは「微粒子ろ過効率」を意味し、この数値が99%なら0.1マイクロメートルの粒子を除去する割合が99%ということになる。PM2.5のサイズは2.5マイクロメートル、PM0.5でも0.5マイクロメートルなので、適切にマスクを装着していれば十分防止できるというわけだ。

   地理的に中国に近い福岡県では、「サンルーム」設置の問い合わせが増えているという。テラスやバルコニーをガラス張りにして、外気に触れずに日光を取り入れられる空間だ。ここに洗濯物を干せば、汚染物質が付着する心配がなくなる。ただし費用は数十万円単位と、決して安い買い物ではない。

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