ネット選挙の解禁で、選対本部の中もある程度可視化されつつあるようだ。2014年2月9日投開票の東京都知事選では、複数の陣営から「解任」「追放」といった、物騒なツイートも発信されている。
今回の都知事選は、選挙期間中の候補者や政党によるネット利用が解禁された13年7月の参院選の次に行われる大規模な「ネット選挙」でもある。
上杉隆氏「『報道担当』解任、即『ネット戦略担当』に就任しました」
告示前日にあたる1月22日には、細川護煕候補の陣営で異変が起きた。
「細川護煕会見中。直前に『報道担当』を解任されたため事務所でニコニコを見る素敵な夕刻…」
「『報道担当』解任、即『ネット戦略担当』に就任しました」
このツイートをしたのは、「ジャーナリズム崩壊」 (幻冬舎新書)などの書著で知られる上杉隆氏。「報道」の肩書き入りの選対事務所の名刺とともにツイートした。上杉氏は1月19日には、かつて秘書として仕えた鳩山邦夫衆院議員の自宅写真とともに、
「仁義を切らせていただきました 15年ぶりの都知事選挙に参戦します メディア関係のみなさま、本当に申し訳ございません」
とツイートしたばかりで、わずか3日で「何か」が起こったことになる。