トヨタ、真紅のスポーツクーペ「FT1」公開 海外メディア「トヨタの退屈なデザインの時代終わった」

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   トヨタ自動車が米国で開催中の「デトロイトモーターショー 2014」で初めて公開したスポーツクーペ「TOYOTA FT1」が、海外メディアの注目を集めている。

   「FT1」とは「Future Toyota」、「未来のトヨタ」のことで、「1」は「頂点」を表す。2009年6月の就任以来、スポーツカーやモータースポーツへの強い愛着をみせていた豊田章男社長の思いが込められているようでもある。

ソニー「プレステ」とのコラボも話題

米デトロイトモーターショーで公開されたスポーツクーペ「TOYOTA FT1」(画像は「トヨタ」リリースより)
米デトロイトモーターショーで公開されたスポーツクーペ「TOYOTA FT1」(画像は「トヨタ」リリースより)

   FT1は、トヨタが米国カリフォルニアに拠点を置くCalty Design Research, Incがデザインを担当したコンセプトカー。曲線的なボディや大胆な形状のフェンダーは、1967年発売の「トヨタ2000GT」から「セリカ」や「スープラ」、「MR2」、「86」と続く、トヨタのスポーツクーペの伝統を最新のデザイン手法で表現したという。

   設立40周年を迎えたCalty Design が「夢のスポーツカーに向けて米国で続けてきた挑戦の、一つの成果である」としている。

   パワートレインの詳細は公表されていないが、フロントにエンジンを積み、後輪を駆動するFR車で、高性能なエンジンに、最新のテクノロジーを組み合わせた。スポーツカーに相応しい低重心で機能的なコックピットとし、ドライバーが運転に集中して操る楽しさを体感できるようにデザイン。フォーミュラーカーを思わせるステアリングホイールや、三角形をモチーフにしたメーター類に、特徴的なLEDヘッドライトが未来的な印象を醸している。

   発売予定はないが、「トヨタのスポーツ車の将来像を示した」(Calty Design)と位置づけ、今後開発するトヨタ車のデザインに活かしていくようだ。

   コンピューターゲームとのコラボレーションで生まれたというユニークな開発経緯も話題。FT1は、ソニー・コンピュータエンタテインメントが2013年12月に発売し「PlayStation3」用ゲームソフト「グランツーリスモ6(GT6)」のためにデザインした、いわばゲームの「実車版」だ。

   2014年1月14日から「グランツーリスモ6(GT6)」のバーチャル版FT1のデータが無償配布されており、ゲームを通じてその高性能を体感できるようになっている。

   英デイリー・メール紙は「トヨタがソニーの『グランツーリスモ』でテストしたコンセプトカー、FT1を発表」との見出しで記事を掲載した。

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