過去の飛び降りは、ほとんどが死亡か重傷
小田急によると、飛び降りた男性は、女性客の隣に座っており、車内を巡回していた車掌に女性が「男性から迷惑行為があった」と訴えた。男性は、寝ているような様子だったという。
ところが、車掌が車掌室に戻り、次に停車する下北沢駅で駅員の応援を無線で求めていたとき、男性は、突然立ち上がって、隣の車両に走り込み、その窓から飛び降りたというのだ。それを見た女性が車内の緊急ブザーを押して、電車は緊急停止していた。
上り電車のため、どの車両も乗客はまばらだったといい、男性は、進行方向右側の窓から、下り電車の線路のある方向へ飛び降りていた。上り線路上には、スーツの上着と片方のビジネスシューズが落ちていたという。
車掌の対応について、小田急では、「今のところ問題はないと考えています」と話す。最近は、空調もエアコンになって窓の開かない電車が増えているが、窓の開く電車もまだ残っているという。男性に賠償を求めるかの話はまだ出ていないとした。
小田急の電車で走行中に飛び降りたケースについては、「過去にはないと思います」と言っている。
ただ、過去の報道を見ると、全国的には、そうしたケースも時々起きている。その中には、痴漢被害を訴えられて飛び降りたケースもいくつかあり、ほとんとが死亡するか、助かっても重傷を負っていた。