わいせつ容疑などで3度逮捕の慶應SFC准教授 大学は辞表受理、依願退職を認めていた

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   児童ポルノ製造や強制わいせつの容疑で3度にわたって逮捕された慶應義塾大学の准教授が、2013年末に依願退職していたことが大学関係者の話でわかった。大学側は一切の説明を拒否しているが、懲戒処分を下さないまま退職を認めた可能性が高い。

   他大では有罪判決が出た時点で懲戒解雇処分にするケースが多く、辞表受理が拙速だとの批判も出そうだ。

PCのわいせつ動画で余罪次々に発覚

   依願退職が明らかになったのは、同大湘南藤沢キャンパス(神奈川県藤沢市、SFC)にある総合政策学部の准教授(43)。

   13年11月19日に愛知県警西署が県青少年保護育成条例違反(わいせつ行為の禁止)の容疑で逮捕。12年11月に名古屋市のホテルで市内の当時中学1年の女子生徒が18歳未満と知りながら、みだらな行為をした疑いが持たれた。この事件の捜査の過程で、行為をデジタルカメラで撮影していたことが明らかになり、自宅のPCにあった動画から余罪が次々に発覚。

   13年12月11日には、この名古屋市の事案に加えて13年4月に栃木県内宇都宮市のホテルで当時中学3年の女子生徒に同様の行為を行ったとして、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(児童ポルノ製造)で再逮捕されている。

   3度目の逮捕は年が明けた14年1月14日。12年12月と13年1月に、沖縄県豊見城(とみぐすく)市内のホテルなどで、当時小学6年だった女子生徒と同様の行為を行った疑いが持たれている。これまでの児童買春・児童ポルノ禁止法違反(児童ポルノ製造)容疑以外に、今回は強制わいせつの容疑も加わった。いずれの容疑も認めているという。

   1回目と2回目の逮捕容疑については、名古屋地検が13年12月26日に愛知県青少年保護育成条例違反と児童買春・ポルノ禁止法違反の罪などで起訴している。起訴を受け、容疑者は大学側に退職の意向を伝え、大学側は起訴翌日の12月27日に依願退職とした。慶應義塾広報室が学内ニュースサイト「SFC CLIP」に対して依願退職の事実を認めている。退職金の有無は不明。

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