ニュースやクイズ番組ばかりになる?
さらに、「明日ママ」がだめだというならば、93年放送のドラマ「高校教師」(TBS系)も今の時代に再放送することはできないだろうと指摘した。「高校教師」は「明日ママ」の脚本監修を担当した野島伸司さんの代表作として知られ、男性高校教師と女子生徒の「禁断の愛」を描いただけでなく、近親相姦やレイプなどの問題も扱ったセンセーショナルな作品だ。
岡村さんは、仮に今の時代に再放送したとすれば、教育委員会や教師から「生徒と恋するなんて、そんなことはありません」「レイプなんてするわけない」と文句を言われることもあり得ると話す。岡村さんが「家なき子」「医療ミス」など次々と「NGドラマ例」を挙げると、相方の矢部浩之さんも(42)も「そもそもお芝居やからな」と同意した。
「反論」はさらに続いた。今回の抗議によって、ドラマの制作現場が委縮するというものだ。本来取り入れたかった部分も自主規制してしまうこともあり得るだろう、という。また、「抗議による放送中止」というの前例ができてしまうと、ちょっと見て「気に食わない」となれば、すぐに抗議といった流れができてしまうとも危惧する。結果的に、バラエティもドラマも作られなくなり、かわりにニュースやクイズ、ハプニング映像、警察密着ものなどが増えるのではとも予測した。
番組中は一貫して「明日ママ」を応援する姿勢を示し、時には怒り交じりに訴えることもあったが、最終的には「いやーでもな、おれはドラマ出たことないから何とも言われへんねんけど(笑)全然ドラマのこと分からへんねん、ごめんなさい」と話し、和やかに話を終えた。