14年は消費増税、15年は軽自動車増税 外国車の好調もあり、日本の車市場は波乱含み

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14年は消費増税に伴う反動減で前年割れか

   13年11月にはドイツのフォルクスワーゲン(VW)の7代目ゴルフが外国車で初めて「日本のユーザーにいちばん乗って欲しいクルマ」とされる「日本カー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。かつての「贅沢」「高級」という外国車のイメージが薄まり、人気は高まる一方だ。苦戦が続く日本メーカーは「国産車との差がなくなってきた。日本メーカーだからというだけでは優位に立っていられなくなった」と危機感を募らせる。

   2014年は消費増税に伴う反動減で前年割れとなる可能性が高まっているのに加え、2015年4月からは軽自動車税が増税されるため、軽自動車の今後の売れ行きも不透明だ。少子高齢化や若者の自動車離れが進み、長期的には国内市場の縮小は続くとの見方が強い。日本メーカーは海外に活路を見出だすしかなくなりつつあり、トヨタ自動車などは世界最大の自動車市場・中国での2014年の販売見通しを積み増して需要獲得を狙うなど、国内の分をなんとか挽回しようと躍起だが、中国でも、2013年にシェアトップとなったVWをはじめ欧州メーカーの人気は強く、「日中間には絶えず政治的緊張関係がつきまとう」(日本車メーカー)というリスク要因もつきまとう。

   日本の自動車メーカーは今年も、内憂も外憂も抱える1年になりそうだ。

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