女性楽団員とポルノビデオ鑑賞に興じる
脱北者からも張氏の女性問題を指摘する声が出ており、北朝鮮の政権内部では比較的問題が広く知られていた可能性もある。
2013年に多数のメンバーが処刑された「銀河水(ウナス)管弦楽団」は、金日成社会主義青年同盟(中央社労青)の宣伝隊が前身だとされる。張成沢氏と崔竜海氏は、かつて社労青のトップを務めていた。「週刊文春」1月23日号では、00年に脱北した元女優のジュ・スンニョン氏のインタビューを掲載しており、その中で当時のエピソードをこう暴露している。
「張成沢と崔竜海の二人は、直接女性たちを選べる権限がありました。中央社労青の最高責任者だったので、学生や青年を管轄する立場にあるからです。二人は、団員の女性たちを別荘に呼び、『黄色ビデオ』(ポルノビデオ)を一緒に見ながら遊んでいました。それが発覚し、一時期地方に飛ばされたのは、あまりにも有名な話です」
ただ、正恩氏の妻、李雪主(リ・ソルジュ)氏については、ジュ氏と藤本氏の見解は分かれている。ジュ氏は
「『張成沢と李雪主には男女関係があった』という情報が流れていますが、私はその可能性は十分にあると思います。李雪主を銀河水管弦楽団に引き上げたのは張成沢でした」
と、張氏は李氏と交際していたとみるが、藤本氏は「とんでもない」と強く否定している。