役員、幹部らの「引き抜き」に前向き
ファーストリテイリングが2014年1月9日に発表した第1四半期(13年9~11月期)の連結決算は、純利益が前年同期比9%増の418億円となり、第1四半期としては過去最高となった。売上高は22%増の3890億円、営業利益は13%増の640億円。中国や韓国、米国への積極的な出店が寄与し、海外のユニクロ事業の売上高は1140億円と76.8%増と大きく伸びた。
米国では既存のニューヨーク3か店が2ケタの増収と好調だったことに加えて、13年秋にオープンした10か店も順調に推移し、計画を上回る増収増益を達成したという。
半面、国内市場は例年より気温の高い日が多かった10月の冬物衣料が伸び悩み、第1四半期のユニクロの売上高(既存店ベース)は前年同期に比べて0.3%減った。
少子高齢化で売り上げが伸びにくくなっている国内市場に比べて、北米や東南アジア、中国などの市場は有望だ。
同社は「グローバル市場を拡大していくうえで人材面は重要な課題です。マネジメントチームもアパレル業界などの第一線で活躍してきたエキスパートの力が必要で、優秀な人材の確保には注力しています」と話しており、「引き抜き」の手を緩めるようすはない。