プリウスは1%の減
フォードは最量販車である大型ピックアップ「Fシリーズ」が8.4%増え、最近の住宅市場の好調と連動したスポーツタイプ多目的車(SUV)人気の波をとらえた。それ以上にミッドサイズセダンの好調も際立つ。「フュージョン」は26.6%増の2万4462台と、ここ最近、燃費のいい日本車に流れていた顧客の一部を奪い返した格好だ。
日本勢ではトヨタのSUV「RAV4」が27%増の高い伸びを示したが、主力乗用車「カムリ」は0.9%増の微増にとどまった。ハイブリッド車「プリウス」は1%の減少となり、得意とする低燃費車の頭打ち傾向が明らかだ。
2014年の米自動車市場について、各メーカーは「堅調な景気回復が見込まれ、大きなチャンスがある」(GM幹部)と強気な姿勢で、フォードの予想は業界全体で1600万~1700万台の販売となる見込み。2013年の米市場シェアは米ビック3で計45.1%(前年45.7%)、日本勢(7社)は計37.4%(前年37.1%)と今のところ互角の戦いといえるが、このまま大型車の復活が本格的になれば、苦しい戦いを強いられそうだ。