2014年1月23日の東京都知事選挙の告示日(2月9日に投・開票)を前に、候補者がほぼ出揃った。1月14日に立候補を表明した細川護煕元首相は、小泉純一郎元首相と組んで「原発ゼロ」を争点に掲げる。民主党は15日、東京都連の常任幹事会や総支部代表者会議を国会内で開き、細川氏を組織的に支援することをあらためて確認した。
一方、自民党都連の推薦と公明党都本部の支援を受けた舛添要一元厚生労働相も14日に出馬会見を開き、「私も脱原発を言い続けている。国と協調して進めていく」とし、「6年後のオリンピックとパラリンピックを目標に明るい東京や日本にしていきたい。オリンピックという大きな目標があれば全力を挙げて東京を改造することができる」と話した。
選挙戦では社会保障や防災対策、経済再生などを広く議論する考えで、都政の安定を訴える。
共産党と社民党の推薦を得ている宇都宮健児氏も「脱原発」を掲げる。細川氏の出馬表明を受けて緊急記者会見を開いた宇都宮氏は、「細川氏は9か月で首相を辞め、当時の政府は原発を推進した。公開討論で政策論争をしたい」とけん制。都知事選に意欲をみせた。
ただ、社民党の吉田忠智党首は15日の記者会見で、脱原発を掲げる候補が2人となったことに対し懸念を表明。「脱原発の流れをつくる大きなチャンスだ。話し合って一本化を図ってほしい」と述べた。
このほか、都知事選には元航空幕僚長の田母神俊雄氏や、発明家のドクター・中松(中松義郎)氏ら、あわせて7人が立候補している(1月15日時点)。