「韓国隊が危機にひんしているのを見過ごすわけにはいかないと感じた」
さらに、毎日新聞が1月13日に掲載した南スーダン派遣施設隊長の井川賢一1等陸佐(45)のインタビューが、両国のすれちがいを際立たせている。インタビューは1月11日にジュバの自衛隊宿営地で行われ、井川氏は弾薬を提供した時の思いを
「韓国隊が危機にひんしているのを見過ごすわけにはいかないと感じた。何かあった場合、将来に禍根を残すと考えた」
と振り返った。韓国側の指揮官についても、
「人命救助のためプライドを捨てて頼んできた。すばらしい指揮官だ」
と称賛した。
当初は韓国側は「国連に弾薬の支援を要請し、国連を通じて支援を受けた」と説明していたが、後に日本に直接要請したことを認め、軌道修正している。この点については、井川氏は「いろいろ思うところはあった」と述べるにとどめた。