2014年1月14日16時15分ごろ、成田空港で出発準備をしていた日本航空(JAL)のボーイング787型機から煙が出ているのを操縦席にいた整備士が発見した。バッテリーを格納している容器を確認したところ、8つあるリチウムイオン電池の「セル」のうちひとつに発熱した形跡があり、圧力を逃がすための安全弁が作動していた。
トラブルがあったのは、18時5分発の成田発バンコク行きのJL707便。乗客を乗せる前だったため、けが人はなかった。707便は別の787型機に機材を変更して7分遅れで出発した。
787をめぐっては、13年1月に全日空(ANA)機のバッテリーから発煙して高松空港に緊急着陸。ボーイング社がバッテリーを改修するまで約4か月間にわたって運航を見合わせていた。