アップルがだめな理由は明らかになっていない
しかし、なぜ、アップルはだめなのか。その理由は明らかにはなっていないが、一つ気になる情報がある。
米国内の報道によると、米国家安全保障局(NSA)の情報収集を告白した元NSA契約職員エドワード・スノーデン容疑者が、アップルはNSAに対して顧客情報を保存するサーバーへのアクセスを許可している可能性があると暴露した。この情報の真偽は分からないが、機密情報を公表し米国政府から追われるスノーデン容疑者の暴露だけに納得させられる。
NSAといえば、同盟国であるメルケル・独首相ら多数の外国首脳の電話盗聴などで情報収集活動していたことが発覚した。米国は猛烈な批判にさらされたうえ、独仏が米国情報機関との協力関係見直しを示唆する事態にまで発展したのは記憶に新しい。電話盗聴といった通信傍受を含めたスパイ活動に血道を上げる国とも評される米国だけに、大統領のiPhone禁止は情報管理に対する米国のシビアさを際立たせているともいえる。
ただし、アップルはNSAへの協力は否定している。
オバマ大統領はアップルのタブレット端末「iPad」は使えるほか、愛娘たちはiPhoneの愛好家だという。